
健康診断で中性脂肪が高いと指摘された
数値は気になるけれど、症状もないし放置している
中性脂肪は、健診で最も指摘されやすい項目の一つです。
自覚症状がないため軽く見られがちですが、高い状態を放置すると動脈硬化を進め、心臓や脳の病気のリスクにつながります。一方で、中性脂肪は生活習慣の見直しで下がりやすい項目でもあります。
このページでは、中性脂肪の意味や高くなる原因、下げるための対策、受診の目安についてわかりやすく解説します。
中性脂肪とは
中性脂肪(トリグリセライド)は、体を動かすエネルギー源となる脂肪です。食事でとった糖質や脂質のうち、使いきれなかった分が中性脂肪として蓄えられます。
エネルギー源として大切な存在ですが、増えすぎると皮下脂肪や内臓脂肪としてたまり、血液中の中性脂肪も高くなります。
健診では、空腹時150mg/dL以上が「高い」とされる目安です(随時採血では175mg/dL以上)。数値が高い状態は「脂質異常症」の一つに含まれます。
中性脂肪が高くなる主な原因

- 食べすぎ・糖質のとりすぎ
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中性脂肪というと脂っこい食事のイメージがありますが、実はごはん・パン・麺・お菓子・果物などの糖質のとりすぎも大きな原因です。使いきれなかった糖質は中性脂肪に変わります。
- アルコール
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アルコールは肝臓での中性脂肪の合成を促すため、飲酒量が多い方は数値が上がりやすくなります。
- 運動不足・肥満
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消費エネルギーが少ないと、中性脂肪はたまる一方になります。内臓脂肪型の肥満は、中性脂肪の上昇と密接に関係します。
- 体質・そのほか
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体質的に上がりやすい方や、ほかの病気・薬の影響で高くなる場合もあります。
放置するとどうなる?
中性脂肪が高い状態を放置すると、次のようなリスクにつながります。
- 動脈硬化の進行
- 中性脂肪が高い状態では、HDLコレステロールが低下したり、動脈硬化を起こしやすい小型のLDLが増えたりすることがあり、動脈硬化のリスクが高まります。将来的な心筋梗塞や脳梗塞のリスク要因です
- 脂肪肝
- 肝臓に脂肪がたまり、肝機能の数値(AST・ALT・γ-GTPなど)の悪化につながります
- 急性膵炎
- 中性脂肪が著しく高い場合、膵炎を起こすリスクが知られています
自覚症状がないことが多いため、健診の数値は異常に気づく大切な手がかりになります。
中性脂肪を下げるための対策

中性脂肪は、コレステロールに比べて生活改善の効果が数値に出やすいのが特徴です。
- 食事の見直し
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- 糖質(ごはん・麺・菓子・ジュース・果物)のとりすぎを控える
- 揚げ物や脂身の多い肉を控えめにする
- 青魚(サバ・イワシなど)を意識してとる
- 腹八分目を心がける
- アルコールを控える
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飲酒量の見直しは、中性脂肪を下げる効果的な方法の一つです。休肝日をつくりましょう。
- 運動を習慣にする
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ウォーキングなどの有酸素運動は、中性脂肪をエネルギーとして消費してくれます。週に数回、続けられる運動から始めましょう。
- 適正体重を目指す
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体重を少し減らすだけでも、数値の改善が期待できます。
こんなときは内科を受診しましょう
- 健診で中性脂肪の高値を繰り返し指摘されている
- 数値が著しく高い(空腹時500 mg/dL以上など)
- 血糖値・血圧・コレステロールなど、ほかの項目も指摘されている
- 生活を見直しても数値が下がらない
中性脂肪が高い背景や動脈硬化のリスクを総合的に確認し、生活指導や必要に応じた治療をご提案できます。とくに複数の項目で指摘がある方は、リスクが重なっている状態のため、早めの対策が大切です。
まとめ
中性脂肪の高値は、糖質のとりすぎ・アルコール・運動不足などが主な原因で、自覚症状のないまま動脈硬化や脂肪肝を進めるリスクがあります。幸い、生活習慣の見直しで改善しやすい項目でもあります。
健診で指摘された方は「症状がないから」と放置せず、結果の用紙を持って内科にご相談ください。
