
禁煙したい
禁煙したいけどなかなかやめられない・・・
というお悩みを抱える方は少なくありません。
禁煙に何度もチャレンジしたものの失敗してしまった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。しかし、それは決して意志の弱さのせいではありません。タバコがやめられないのは 「ニコチン依存症」 というれっきとした病気が原因なのです。
喫煙を続けることのリスク
タバコを吸い続けることは、健康に深刻な悪影響を及ぼします。
喫煙は肺がんをはじめとする各種のがん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺気腫などの肺の病気、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患のリスクを大幅に高めます。
また、喫煙者本人だけでなく、周囲の方への受動喫煙によっても年間約1万5千人が死亡していると報告されています。とくにCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は喫煙が主な原因であり、患者さんの約90%に喫煙歴があります。喫煙者のCOPDによる死亡率は非喫煙者の約10倍にも上ります。このようにタバコをやめずにいると、ご自身の寿命を縮めてしまうだけでなく、大切なご家族の健康にも悪影響を及ぼしかねません。
禁煙のメリット(健康面・生活面)
禁煙には計り知れないメリットがあります。
禁煙を始めると、早い時期から体に良い変化が表れます。禁煙後1か月ほどでは、長年喫煙していた方でも咳や息苦しさが軽減し、呼吸が楽になることがあります。
長期的に見ても、禁煙を続けることで心臓病や脳卒中などの重大な病気のリスクが年々下がっていき、禁煙開始から10〜15年経過すると多くの疾患リスクが非喫煙者とほぼ同等の水準にまで減少することが分かっています。
禁煙はどの年齢で始めても決して遅すぎることはなく、思い立った今が一番のやめどきです。
- 健康面でのメリット
- 咳や痰(たん)が減り、息切れしにくくなるなど肺機能の改善を実感できます。肌の血色が良くなったり、朝の目覚めが爽やかになるなど、日常の体調も向上します。さらに長期的には、心筋梗塞・脳卒中・がんなど重い病気のリスクが下がり、寿命の延伸が期待できます。
- 生活面でのメリット
- 「タバコがないと落ち着かない」「イライラする」といった状態から解放され、精神的にも安定しやすくなります。嗅覚や味覚も改善し、食事がおいしく感じられるようになります。喫煙のために中断していた趣味やスポーツにも集中して取り組めるでしょう。
- 周囲へのメリット
- ご家族や周囲の方に副流煙を吸わせる心配がなくなります。タバコの煙やにおいで他人を不快にさせることも減り、「タバコ臭い」「煙たい」などと指摘されるストレスからも解放されます。実際に「禁煙してから家庭内が円満になった」という声もあるほどです。お孫さんやお子さんの前で肩身の狭い思いをする必要もなくなります。
- 経済面でのメリット
- タバコ代の節約効果も見逃せません。例えば1日1箱(20本)吸う習慣がある方が禁煙すれば、タバコ代だけで年間18万円以上の支出を削減できます。浮いたお金を趣味や旅行、ご家族のために有効活用できるでしょう。
このように、禁煙は健康面でも生活面でも多くの恩恵をもたらします。禁煙に成功すれば、きっとこれまでタバコに費やしていた時間とお金、そして体力を、より充実した毎日のために使えるようになるはずです。
ニコチン依存症とは?禁煙が難しい理由
健康のためメリットだらけの禁煙が、なぜそんなに難しいのでしょうか?
その背景にはニコチン依存症という病気の存在があります。ニコチン依存症とは、タバコに含まれるニコチンという物質に脳が強く依存してしまった状態を指します。ニコチンは実はヘロインやコカインにも匹敵する強い依存性を持つ物質であり、長期間喫煙することで脳がニコチンを常に必要とするようになってしまうのです。こうした状態では、本人の意思だけでやめるのは非常に困難になります。実際、意志の力だけで禁煙を継続できる確率はわずか4%程度とも言われています。
ニコチン依存症には大きく分けて「身体的依存」と「心理的依存」の2種類があります。
- 身体的依存
- 体がニコチンを求めて不快な禁断症状を引き起こす
- 心理的依存
- 長年の習慣からくるタバコへの心理的な癖
- 「吸わないと落ち着かない」「ストレス解消できない」と思い込む状態
があります。
ニコチンが切れると、イライラ・集中力低下・頭痛・気分の落ち込みなど様々な離脱症状が生じます。これが身体的依存による禁断症状です。一方、食後や仕事の合間、ストレス時など生活のあらゆる場面で「一服しないと落ち着かない」と感じてしまうのが心理的依存です。
心理的依存は長年の喫煙習慣で脳に染み付いた癖のようなもので、自力で克服するのは容易ではありません。つまり、禁煙を成功させるには肉体的なニコチン離れと、生活習慣として染み付いたタバコへの心理的な依存、両方を乗り越える必要があるのです。
このようにハードルの高い禁煙ですが、決して諦める必要はありません。ニコチン依存症は専門的な治療で克服できる「病気」です。実際、医師のサポートや適切な治療を受ければ、禁煙の成功率は自力で試みるより格段に向上します。禁煙治療のプロである医師や看護師が力を貸してくれますので、ひとりで抱え込まず医療に頼ることが禁煙成功への近道です。
CureApp SC禁煙アプリ
禁煙外来では、医師が現在の喫煙状況やニコチン依存度を評価したうえで、適切な治療計画を立てます。
一般的には、ニコチンによる身体的依存に対して内服薬(飲み薬)やニコチンパッチなどの治療薬を用いて離脱症状を和らげます。そして習慣や精神面のサポートとして、医師や看護師によるカウンセリングを行い、禁煙継続のコツやストレス対処法などを指導します。当クリニックではこれら従来の治療に加え、医療用の禁煙アプリ「CureApp SC」を活用した新しい禁煙治療にも取り組んでいます。
CureApp SCを使用した禁煙治療のイメージ図です

通常、禁煙外来では12週間の治療期間中に計5回ほど通院し経過を診ていきますが、その診察と診察の間の期間(2〜4週間程度)は医師の直接サポートがないため、患者様ご自身が孤独に禁煙と向き合う時間になります。
スマートフォンの専用アプリを通じて、患者様一人ひとりの状態や禁煙状況に応じたアドバイスや励ましのメッセージが毎日届きます。例えば「今日はここまで禁煙を続けられていますね、この調子です」や「ストレスを感じたら深呼吸してリラックスしましょう」など、状況に合ったアドバイスがタイムリーにもらえるため、挫けそうな時もモチベーションを保ちやすくなります。
当院にご相談ください
禁煙は決して簡単なことではありませんが、だからこそ医療の力を借りてみませんか?
当院の禁煙外来では、経験豊富な医師が最新の治療法も活用しながら、あなたの「禁煙したい」という思いを全力で支援いたします。一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。健康的で爽やかな毎日への第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
ご希望の方はこちらも
※自費検査です。
