
腹痛、便秘の方
受診の際は、気をつけてお越しください。
腹痛や便秘は、大人から高齢の方まで誰もが一度は経験する身近な症状です。
その多くは一時的な不調で、時間の経過や排便によって自然に治まることがほとんどです。しかし、症状の陰に大きな病気が隠れている可能性もあり、油断はできません。腹痛や便秘が続く場合や普段と違う症状を感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。
こんな症状があるときは受診を検討
- 激しい腹痛や長引く腹痛
- 急に差し込むような激痛、徐々に痛みが増す腹痛、あるいは6時間以上続く腹痛は注意が必要です。体を動かせないほど強い痛みや、歩くと響くような痛みがある場合は緊急性が高く、迷わず救急車を呼びましょう。
- 発熱や嘔吐を伴う腹痛
- 高熱を伴う腹痛や、吐き気・嘔吐が収まらない場合も速やかな受診が望まれます。特に嘔吐物に血が混じる(吐血)場合は消化管からの出血が疑われ、緊急対応が必要です。
- 血便や黒い便が出る
- 便に鮮血が混じる、タール状の黒い便が出る場合は消化管出血や大腸の病気が疑われます。腹痛の有無に関わらず、早急に消化器内科を受診してください。
- 頑固な便秘が続く
- 一時的な便秘であれば数日~1週間程度様子を見ることもありますが、便秘が1ヶ月以上続く場合は受診を検討しましょう。長期間の便秘は生活改善だけでは解消しにくく、検査による原因確認が必要なことがあります。
- 便秘に伴う症状がある
- 便秘に加えて腹部の張りや強い腹痛、吐き気・嘔吐が見られる場合は腸閉塞を起こしている可能性があります。早めに医療機関で診察を受けてください。特に便秘がひどくなったり便に血が混じるようになったら、大腸がんなど重大な疾患が隠れていることがあります。放置せず必ず検査を受けましょう。
また、子どもや高齢者の腹痛・便秘はより注意が必要です。
高齢の方は加齢によって痛みの感覚が鈍くなり、症状の進行に気づきにくい傾向があります。持病がある高齢者では症状が急激に悪化するリスクも高いため、軽い痛みや違和感でも早めに受診することをおすすめします。少しでも「おかしいな」と感じる症状があれば、遠慮せず相談してください。
受診案内
当院では、腹痛や便秘に関する診察・検査・治療を丁寧に行っています。
まずは問診で症状の出方や生活習慣、お薬の使用状況などを詳しくお聞きします。その上で必要に応じて、腹部の触診や超音波検査(エコー)、腹部レントゲン検査、血液検査、便潜血検査などを行い、原因となっている病気がないか調べます。
腹痛や便秘は誰にでも起こり得るものだからこそ、「様子を見よう」と放置しがちです。
しかし、長引く症状や違和感のある症状を抱えたままにすることは、日常生活の質(QOL)を低下させるだけでなく、重大な病気の発見を遅らせてしまうリスクもあります。早期に適切な検査と治療を受ければ、症状の悪化を防ぎ、もし隠れた病気があっても早期発見・早期治療につなげることができます。
腹痛のよくある原因
- 感染症(胃腸炎)
- ウイルスや細菌による感染性胃腸炎(いわゆる「お腹の風邪」)でも腹痛が起こります。腹痛に加えて嘔吐や下痢、発熱を伴う場合は、食中毒や胃腸炎、虫垂炎などの可能性があります
- 食事や消化の問題
- 食べ過ぎ飲み過ぎや脂っこい食事は消化器への負担となり、胃痛や腹部の不快感を招きます。刺激物の摂りすぎや暴飲暴食によって急性胃炎を起こすと、胃もたれや胸やけを伴う腹痛が生じることがあります。
- 便秘
- 便秘により腸にガスや便が溜まると、お腹の張りや腹痛を引き起こすことがあります。実際、波のある腹痛の場合、下痢では腸が動く際の痛み、便秘では腸への負担が痛みの原因になります。
- ストレスや生活習慣の乱れ
- ストレスや気温の変化による自律神経の乱れは、腹痛の原因として最も多い要因です。睡眠不足や不規則な食事、暴飲暴食も胃腸の働きを乱し、腹痛を引き起こしやすくなります。
- その他の病気
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胆石症、尿路結石、急性虫垂炎(盲腸)など、さまざまな病気が腹痛の原因となり得ます。特に突然の激しい腹痛は、消化管穿孔(消化管に穴が開く疾患)など重篤なケースもあるため注意が必要です。
便秘のよくある原因
便秘は年齢や性別を問わず起こりますが、特に加齢とともに患者数が増加する傾向があります。
便秘とは「本来体外に排出すべき便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義され、長引くと腸閉塞(イレウス)や腸穿孔など深刻な合併症を招く場合もあります。「たかが便秘」と侮らず、原因を理解して適切に対処することが大切です。
- 食生活・水分摂取の問題
- 食物繊維の不足や水分摂取量の不足は、便を硬くして排出しにくくする典型的な要因です。偏った食事や小食も腸の動きを低下させ、便秘につながります。まずは野菜や海藻類など繊維質を意識した食事と十分な水分補給が予防に重要です。
- 運動不足と筋力低下
- 中高年になると腹筋や腸の平滑筋の筋力が弱まり、腸のぜん動運動(蠕動)が低下しやすくなります。運動不足で排便を助ける筋力が衰えると、腸の内容物を押し出す力が不足し便秘を起こしやすくなります。適度な運動習慣は腸の動きを活発にし、便秘改善に役立ちます。
- 排便の我慢や不規則な排便習慣
- 忙しさなどからトイレを我慢する習慣が続くと、次第に直腸の感覚が鈍くなり便意を感じにくくなります。この結果、さらに便秘が悪化する悪循環に陥ります。決まった時間にトイレに行く習慣をつけ、便意を我慢しないことが大切です。
- ストレスや生活リズムの乱れ
- 精神的なストレスや生活リズムの乱れも便秘の一因です。ストレスによる自律神経の乱れが腸の運動に影響し、腸の動きが悪くなることで便秘を引き起こすことがあります。十分な休養と規則正しい生活も便秘対策には欠かせません。
腹痛や便秘にお悩みの方は、花木内科クリニックまでお気軽にご相談ください。
つらい症状を我慢する必要はありません。皆さまの不安を和らげるお手伝いをいたします。
早めの受診で安心と健康を取り戻しましょう。
