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動悸がする

最近「胸がドキドキする」「心臓がバクバクする」といった動悸の症状はありませんか。

動悸とは、心臓の鼓動が自分でもわかるほど強く感じられる状態を指し、典型的には「胸がドキドキする」「心臓が口から飛び出しそうだ」などと表現されます。

緊張したときや運動の後など、普段の生活でも一時的に心臓の鼓動が速くなることはあり、決して珍しい症状ではありません。実際、感じる動悸の多くは心臓の病気と直接関係なく心配のない場合が多いのも事実です。

しかし、中には不整脈など病気が原因の動悸もあるため、「おかしいな」と感じたら放置せず対処することが大切です。

日常生活で起こる動悸の原因には、大きく分けて「生理的なもの」と「病気によるもの」があります。

まず、疾患によらない一時的な原因としては緊張やストレス、過労や睡眠不足、カフェインやアルコールの過剰摂取、喫煙などが挙げられます。強いストレスや不安を感じると交感神経が活発になり心拍数が上昇するため、胸のドキドキが生じます。

極端な疲労や寝不足、コーヒーやエナジードリンクの飲み過ぎ、お酒やタバコなども心臓に負担をかけ、一時的に脈が速くなって動悸を感じることがあります。

また、更年期のホルモンバランス変動や夏場の脱水・熱中症なども動悸の誘因となることがあります。こうした原因による動悸は、安静にして心身を休めたり、原因となる刺激を避けることで自然と落ち着くのが一般的です。

一方、なんらかの病気が背景にあって起こる動悸もあります。

なんらかの病気が背景にあって起こる動悸

代表的なのは不整脈(ふせいみゃく)といわれる心臓のリズムの乱れです。不整脈には脈が飛んだように感じる期外収縮や、脈が急に速くなる頻脈発作、脈が極端に遅くなる徐脈など様々なタイプがあります。

不整脈自体は健康な人にも起こり得る身近なものですが、繰り返す場合は注意が必要です。過労や強い精神的ストレスが引き金となり、心房細動(しんぼうさいどう)などの不整脈が誘発されるケースもあります。

また、不整脈の原因は加齢や心臓そのものの疾患(心筋症・弁膜症など)、高血圧、甲状腺機能の異常、電解質バランスの乱れなど多岐にわたります。

例えば、甲状腺ホルモンが過剰になるバセドウ病(甲状腺機能亢進症)では代謝が活発になり心臓に負担がかかるため、動悸や息切れ、全身のだるさや手の震えなど様々な症状が現れます。

そのほか、貧血があると血液の酸素運搬能力が低下するため心臓が普段より頑張って働き、結果として動悸を自覚することがあります。実際に、動悸を引き起こす病気には心臓の病気のほか高血圧症や貧血、甲状腺の病気など様々なものが挙げられます。

中でも心臓の病気では、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、心不全、心臓の弁膜症などが動悸の原因となることがあります。高血圧症も重症化すると胸の動悸や息苦しさの症状を招く場合があります。

このように動悸の原因は多岐にわたるため、「ただの疲れかな」「年のせいかな」と自己判断せず、気になる症状が続く場合はご相談ください。

  • 動悸が激しく長引く(安静にしてもなかなか治まらない)
  • 胸の痛みや圧迫感、息苦しさを伴う
  • めまい・立ちくらみや冷や汗、失神しかける感じを伴う
  • 軽い動作や安静時にも動悸が起こり日常生活に支障がある
  • 心臓病、高血圧、糖尿病などの持病がある方の動悸

特に動悸とともに胸痛(胸の痛み)や息切れ、足のむくみなどが見られる場合は心臓の病気が疑われます。

また、脈が不規則に乱れていると感じる場合や、一瞬「心臓が止まるような」不快な動悸を感じる場合、さらにめまいや意識が遠のく感じを伴う場合は、重篤な不整脈が隠れている可能性があります。こうした症状があるときは決して放置せず、早めにご相談ください。

心房細動(不整脈の一種)

心房細動が原因だった場合、心房(心臓の部屋)の中で血液が淀み、血栓(血のかたまり)ができて脳梗塞を引き起こす危険性が高まります。また、脈拍が常に速い状態が続くと心臓に負担がかかり、やがて心不全(しんふぜん)に陥る恐れもあります。実際に心房細動があると心不全や脳梗塞の合併症リスクが高まるため注意が必要です。

心臓そのものの病気が原因

冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)など心臓そのものの病気が原因で動悸が起きている場合、適切に治療しないと症状の悪化や取り返しのつかない事態につながる可能性があります。

当院は動悸の診療も行っており、必要に応じて心電図・エコー検査をはじめ、24時間ホルター心電図で不整脈の詳細評価も実施します。

狭心症や重度の不整脈など専門的な治療が必要な疾患が見つかった場合には、速やかに信頼できる専門医療機関へご紹介し、カテーテル治療など高度な治療にも繋げられるようサポートいたします。治療後も定期的にフォローアップを行い、再発予防や症状の管理について継続して診察いたします。

「ただの動悸だからそのうち治るだろう」と楽観せず、違和感が続くときもご相談ください。

【早期受診】によって深刻な病気を未然に防げる場合が多々あります。